人生会議
皆さんは、もしものことがあったとき、認知症などで意思が伝えられない状態になったとき、人生の最終手段をどう迎え、何を大切にしたいと思いますか?
そうしたことを、日頃から家族や医療・介護スタッフなど身近な人と話し合ってもらおうと、厚生労働省の公募で「人生会議」という言葉が生まれ、国民への普及を図っています。
昨年末、人生会議を啓発する厚生労働省のポスターが「患者や遺族への配慮不足」と批判を受け、撤回されました。
お笑い芸人さんが病院のベッドに横たわり、元気なうちに話し合っていればよかったと後悔している内容で炎上したのです。
しかし、その騒動で思わぬ余波も。炎上後ツイッターには「それでも家族で話し合っておくことは大切」という投稿が相次ぎ、「#人生会議勝手にポスター」等のハッシュタグで思い思いのポスターを作成してアップする動きが生まれたのです。
自作のポスターには「繰り返す話し合いの先にはきっとみんなでうなずける未来がある」「決めなくてもいいからいっぱい話をしよう」など名言や個性豊かなメッセージが溢れています。
最近ではエンディングノートや終活が普及してきました。ひとりで抱え込んでもしものときを考えるのは、悲しく大変なことです。「縁起でもない」と避けるのではなく、元気なうちから日常会話で家族ともしもの時を考えることで、大切にしたいこと、大切にしたい思いが再発見できるかもしれません。