お平パン
遠州地方では、お葬式や法事の引出物に「お平パン(おひらぱん)」という堅パンを出す風習があります。
このパンは小判のような形をしたカステラを固くしたようなパンです。 元々は、法事に出される精進料理の飛竜頭(がんもどき)を作るのに手間がかかるので、 その代用品として、いつのころから「お平パン」をつけるようになったとのことです。
浜松市近郊では不祝儀の引菓子に欠かせない伝統的なお菓子です。お空へ旅立つ際の「わらじ」の代わりのため2枚セットです。
今ではつけることが少なくなりましたが、スーパーなどで目にすることがあるので、素朴な甘さで懐かしい味を思い出してみてはいかがでしょうか。